お姉さんと会話をするようになってわかったこと。
実は、調理が得意！
お姉さん自身は得意だということは、一切行言っていないのですが。

ただ、
「料理が得意なんていえないけれど、料理することは嫌いじゃないし、どちらかと言えば好きなほうかな？」
なんて言っていました。
その言い方は嫌みがなく格好よかったです。

それから、
「美味しいいものを買ってきて食べるのもいいけど、美味しい食材を自分の好みの味付けで料理できたら最高だよ。」
とも言っていました。

その言葉がきっかけで、わたしたちはお姉さんのマンションにお邪魔し、彼女の手料理をご馳走になりつつ、料理のお勉強をすることになったのです。

最初の料理は、忘れもしない、ローストビーフでした。
そんなもの、料理できるはずもない、と最初から作ることさえしなかったわたしたちですが、彼女は工夫を重ね、とても簡単でわかりやすく料理してくれたのでした。

また、それにかけるソースがちょっぴり和風で、でも、身近にある材料で作れて、本当に美味しい。
今のお仕事を辞めても、料理教室が出来るのでは？と考えられるくらいの腕前です。

あまりにわたしたちが感動するものだから、せっかくだし、と月に１回程度、お姉さんのマンションでお料理を教えてもらうことになったのでした。

その時料理したものを、晩御飯としていただきながら、いつしか悩み相談をしたり、仕事や彼氏の愚痴を聞いてもらったりするようになったのです。