姉さんを、わたしたちがまるで教祖様のように慕っているだけ。
お姉さんが特別に説法してくれるわけでも、何かに導いてくれるわけでもないのですが、彼女から発せられる言葉はとても参考になり、時には慰められ、わたしたちも見習ってこんな風になりたい、と思う気持ちから始まったもので、実はお姉さん自身はそんな風に呼ばれていることもしらないと思います。
彼女が名古屋支店から転勤してきたのは3年前です。
当時、会社に導入されたシステムの指導に転勤してきて、そのままこの支店に滞在してくれているのですが、いつまた名古屋に戻ってしまうのか、と、いつも辞令のシーズンはドキドキしてしまいます。
わたしたちみたいな末端の女子社員には、転勤などないのですが・・・。
お姉さんには、名古屋に素敵な彼氏さんもいるようなのですが、今はお互いの時間を大切にしているとかで、月に一度、実家帰省の時に会うだけなのだとか。
そんな大人な彼女にまた、わたしたちは憧れているのでした。
お姉さんに会うまで、わたし自身も、メールの返信がない、とか、約束していた休日がキャンセルされた、とか、飲み会の帰りが遅い、とか、いちいち彼につっかかったり、すねて見せたり、今思えば本当に大人気ない行動をしていたように思います。
彼にも、最近わたしが落ち着いて、前より大人になったし、魅力も増したと、褒めてもらっています。
ちょっとしたお姉さんの言葉は忘れてしまっているけれど、印象に残っている言葉なんかは忘れたくない。
また、共感してもらえれば、幸いに思います。
身近に、憧れの存在の人がいると、自分もこんな風になりたいって、近づきたいって自分の意識改革が出来るというメリットがあります。
付き合いが上手くいかない時って、自分の意見を相手に押しつけすぎたり、通そうとし過ぎて…って言う事が多いのではないかな?って、今になってみるとそう思えます。
それに、気付かないうちは自分も変われなかったと思います。
私みたいに、身近に憧れの存在の人がいるっていることは、幸せなことだなって思います。
こんな自分で在りたいっていうのと、本当の自分の差に悩むこともありますけど、やる気もアップする感じがするんですよね。プラスの気を引き寄せているみたいな感覚というのかな…。
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